建築物の魅力

建築物とは、建築された構造物のこと。日本の法律用語としては建築基準法に定義があり、土地に定着する工作物のうち特定条件を満たすものが建築物とされています。
建築物の定義
建築基準法第二条第一号に定義があり、他の法律からも参照されています。定義によると、建築物は土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するもの。また、それに附属する門若しくは塀。観覧のための工作物地下若しくは高架の工作物内に設ける事務所、店舗、興行場、倉庫その他これらに類する施設のことをいい、建築設備を含みます。建築設備は同条第三号に定義があり、土地に定着し建築物に設ける工作物のうち、電気、ガス、給水、排水、換気、暖房、冷房、消火、排煙若しくは汚物処理の設備や煙突、昇降機若しくは避雷針をいいます。
建造物の定義
法律用語としての”建造物”の定義は必ずしも明確ではありません。刑法や文化財保護法においては”建築物”ではなく”建造物”が用いられていますが、建造物には建築物の定義を満たさない建物も含まれるようです。刑法では、建造物が現住建造物か非現住建造物による区別がある条項と、無い条項が見られます。【現住建造物】は現に人が住居に使用し又は現に人がいる建造物のこと。【非現住建造物】現に人が住居に使用せず、かつ、現に人がいない建造物にあたります。
建築物の種類

建造物には数多くの種類があります。その中からいくつかピックアップしてご紹介いたします。
住宅
住宅は、人の居住を用途とする建築物のこと。「住居」・「マイホーム」とも言います。周囲の環境から住人の快適な生活を守るもので、生活範囲となる環境を含める場合もああります。ひとつの敷地に一世帯が居住する「一戸建」と、複数世帯が居住する「集合住宅」とに分けられます。また、自己が所有し居住する持ち家と、他人が所有する住宅を借りて居住する貸家・賃貸住宅に分けることもできます。その形には、社会の変化に応じて流行があり、また、高齢者の在宅ケアなどのための同居する人が増えるようになり、二世帯、三世帯住宅や、高齢者住宅、バリアフリー住宅も出てきました。
国土交通省(旧建設省所管)の市街地のまちづくり活性事業において、住宅対策事業はつぎの施策を行っている。 市街地住宅の供給施策(住宅局住宅建設課市街地住宅整備室所管)は、以下のものがある。
「市街地住宅密集地区再生事業」「特定住宅市街地総合整備促進事業」「都市居住更新事業」「都市住宅整備事業」「優良住宅地段階整備誘導計画制度:三大都市近郊鉄道周辺で公共施設整備に併せ住宅建設、地区施設整備の誘導」「大都市地域住宅供給促進計画策定事業」ほか、住宅市街地開発事業では、新住宅市街地開発事業, 住宅街区整備事業があります。
オフィスビル
オフィスビルは、事務所を主用途として建てられた建築物のこと。日本の建築基準法において、オフィスビルは特殊建築物に含まれません。したがって、他用途の建築物に比して、法的には自由な計画が可能であす。しかし、一般に収益力を重視して、最大の床面積を確保することが優先されるため、建物の形状は敷地条件から決定されるところが大きいようです。具体的には斜線制限、建ぺい率、容積率、日影規制の許す最大のボリュームを採ります。さらにレンタブル比を最大に取るため、平面計画も自ずと縦動線と電気、空調、衛生等の設備配管などを集めたコアを持つ形状が典型となります。平面構成要素としては、執務室に先述のコア、トイレ、洗面所、湯沸室などのサービススペースを加えたシンプルなものとなります。エントランスのある1階を含む低層階と、斜線制限などを受けて形状の異なる上層階を除く中層部は、ほぼ同一の平面形状を取るため、これらの階を一般に基準階と呼びます。オフィスとしての利用価値の高いオフィス街においては地価の上昇が著しく、高層化を推し進める結果となった。近年でこそ超高層マンションも多く見られるようになったが、初期の超高層建築のほとんどがオフィスビルであった背景には地価の影響があるようです。行政においては、建築基準法の定める総合設計制度の適用による容積率の緩和などを通して、地域や条件を限定して高層化を歓迎しています。小規模なオフィスビルにおいても、平面構成要素はほとんど変わりませんが、平面内に占めるコアの割合は必然的に高まるため、レンタブル比は不利なものとならざるを得ないようです。1階には特にロビーのようなものを設けず、エレベータと階段、各室の郵便受を設けるのみで、残りの面積を店舗に当てるものが多くなっています。敷地の規模が小さいのは、近代以前からの土地所有形態を引きずっていることが原因と考えられますが、その縦に細長い形状を鉛筆に見立て、やや揶揄してペンシルビルと呼ばれます。
駅舎
鉄道駅は鉄道の路線において、数百メートルから数キロメートルの間隔で設けられています。駅の設置間隔は概ね人口密度と密接な関わりがありますが、地形にも左右されるため、隆起の多い地形に比べ平坦な地形のほうが設置できる土地が確保しやすく、駅間隔が狭い傾向にあるようです。また設置間隔は列車の運行速度にも比例し、高速鉄道では数十キロメートルから数百キロメートルの間隔で設置されています。鉄道駅は駅舎とプラットホーム、線路などから構成されています。鉄道駅の構造は、プラットホームの位置によって、地上駅、高架駅、地下駅に分類することができます。駅舎は本屋とも呼ばれ、典型的な旅客駅舎は、切符売り場、改札口、事務室、待合室、コンコース、売店、観光案内所などを備えた施設になっています。建物を大規模化し、駅機能以外の機能をふんだんに盛り込んだ駅舎のことを特に駅ビルと呼びます。駅ビルには、テナントとして百貨店をはじめとする各種の店舗、企業のオフィス、ホテルなどが入っていることが多いようです。
城
日本における城は、古代の環濠集落から石垣と天守を持つ近世の城まで多様なものが含まれます。幕末の台場や砲台も、城に含めることがあるようです。造営は、堀や土塁を築く普請と、門や塀を造る作事からなります。屋敷や櫓・天守も作事に含まれています。大きな城郭では、周囲の町も取り込んだ外郭を築くこともありました。近世の1615年に一国一城令が発布されるまでは、城は各地に多数存在し、砦のような小さなものも含めると数万城あったといわれています。中世・近世に、平地に築かれた館や館造りの陣屋等は城には含まないものの城郭構の陣屋や館、少しでも城に近づけて造られたものは、城とすることがあります。
ヨーロッパにおける城は、有史以来の防護設備、砦、城、要塞の基本は壁と塔でした。壁により敵の侵入を防ぎながら、塔から高さを生かした攻撃を行うもので、重力を利用すれば、弓矢の威力は増し、単なる石や丸太も武器と化すことができました。しかし、大砲、銃が使われ出すと、火薬を使った銃弾の威力は高さの優位を減少させ、大砲により高いが比較的薄い壁は容易に打ち壊されるようになため、要塞と城の機能は分離されるようになり、要塞は高さより厚さを重視するものになり、永久要塞としては星型要塞が、野戦要塞としては塹壕が主流となりました。一方、城は防衛機能より居住性や壮大さや豪華さを重視した、優雅で窓の多いものが作られるようになります。フランス語のシャトーは日本語で城と訳されていますが、荘園主によるものは城郭というよりはイギリス・アイルランドにおけるマナー・ハウスに相当するそうです。